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平成30年不妊統計
 
 フローチャート  治療成績

★★ 2018/1〜2018/12 当院の不妊治療成績 フローチャート★★




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平成30年不妊統計
★★ 2018/1〜2018/12 当院の不妊治療成績 ★★

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T.不妊治療をこの1年間173名に行い102名(症例別妊娠率59.0%)が妊娠に至りました。 (図1)
 平成30年1月から平成30年12月までの1年間に妊娠を希望して当院に来院された方は281名。 治療が1周期のみの39名やカウンセリングや血液検査のみの18名と治療周期が2周期までで且つ以後の経過の判らない方26名、併せて83名を除いた198名を解析対象としました。
198名から当院での無治療の男性因子15名(無精子症や500万/ml未満の乏精子症、運動率が5%未満の精子無力症)、FSHが25以上の早期卵巣不全7名、両側卵管閉鎖3名の計25名を除いた173名のうち、妊娠に至った方は102名(症例別妊娠率59.0%)でした。
尚、体外受精・胚移植は2名に行い、1名が妊娠に至りました。


U.開院以来16年10ヶ月でのべ1,540名が妊娠に至っています。(図1)
 平成14年3月に開院以来、平成30年12月までの16年10ヶ月で、妊娠した方は、平成14年50名、15年57名、16年79名、17年101名、18年80名、19年70名、20年118名、21年92名、22年106名、23年106名、24年92名、25年102名、
26年101名、27年95名、28年81名、29年108名、30年の102名を加えて、のべ1,540名となりました。

V.治療法別の妊娠は、妊娠に至った102名中、タイミング療法で39名(妊娠者の治療法別妊娠率38.2%)、排卵誘発剤等投与で62名(60.8%)、体外受精胚移植は1名でした。
なお、排卵誘発剤62名の内訳はクロミフェンやシクロフェニールによる経口投与36名、HMGやFSH等による卵巣刺激注射26名でした。


W.症例別の妊娠はタイミング療法81名中39名(48.1%)、排卵誘発剤投与171名中62名(36.3%)で、排卵誘発剤別では経口投与110名中36名(32.7%)、卵巣刺激注射は61名中26名(42.6%)でした。

 表1
治療法 症例 妊娠 妊娠率 流産 流産率 多胎  多胎率
タイミング 81 39 48.1 11
22.5 0  
排卵誘発剤(経口) 110 36 32.7 6 16.7 1  2.8
hMG or FSH 61 26 42.6 6 23.1 3 11.5
 小計 171 101 59.1 23 22.8 4 4.0
体外受精 2 1 0 0 0 0  
総計 173 102 59.0 23 22.5 4 3.9 
 IUI  症例 妊娠   妊娠率 流産  流産率 多胎  多胎率
自然周期  症例別 1 1 0 0 0 0 0
周期別 2 1 0 0 0 0 0
経口剤   症例別 19 4 21.1 0 0 0 0
周期別 32 4 12.5 2 0 0 0
注射剤   症例別 29 15  51.7 2  13.3 2 13.3  
周期別 78 15 19.2 2 0 0
総計  症例別 39 20 51.3 0 0 0 0
周期別 112 20 17.5 2 10.0 2 10.0
       ※同年内において複数の治療を受けた方がおられるので、
個々の治療法別の症例数の合計が、小計を超えることがあります

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@タイミング療法だけで81名中39名(症例別妊娠率48.1%)が妊娠。(表1)
 超音波検査による卵胞径、子宮内膜厚の測定、子宮頚管粘液性状の確認、尿のLH検査等によるタイミング療法や指導のみで81名109周期で39名(症例別妊娠率48.1%、周期別妊娠率35.8%)が妊娠に至りました。

A排卵誘発剤等の薬剤経口投与で110名中36名(症例別妊娠率32.7%)が妊娠。(表1)
 排卵障害や黄体機能不全の方、タイミング療法のみでは妊娠に至らなかった方々に対し、
経口の排卵誘発剤であるクロミフェン(商品名クロミッド)やシクロフェニール(同セキソビット)、その他高プロラクチン血症に対しカベルゴリン(同カバサール)、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)に対しインスリン抵抗性改善薬であるメトフォルミン(同グリコラン)等が投与され、110名289周期中36名(症例別妊娠率32.7%、周期別妊娠率12.5%)が妊娠しました。

B卵巣刺激注射で61名中26名(症例別妊娠率42.6%)が妊娠。(表1)
排卵誘発剤等経口投与でも排卵に至らなかったり、妊娠に至らなかった方々にHMGやFSHなどの卵巣刺激注射が61名204周期に行なわれ26名(症例別妊娠率42.6%、周期別妊娠率12.7%)が妊娠に至りました。

C
体外受精・胚移植は新鮮胚移植1名と凍結融解胚移植を2名(1名は新鮮胚移植にて妊娠に至らなかった方に、凍結していた保存胚を次周期以降に移植した1名と、以前に当院での体外受精にて妊娠・分娩後、保存していた凍結胚を移植した1名)に行いました。新鮮胚で妊娠に至らなかった1名が凍結融解胚移植にて妊娠に至りましたが、もう1名は子宮内膜菲薄化のため本年は移植をできませんでした。


X.多胎妊娠は4名。 (表1)
多胎妊娠は4名(102名中4名3.9%)で、双胎が4名。 内訳は1名がクロミフェン療法、3名がHMG療法による妊娠でしたが、双胎の1例はvanishing twin(双胎1児死亡後子宮内にて消失) となりました。
また、双胎4名のうち3名がD-D twin(2絨毛膜性双胎)、1名がM-D twin(1絨毛膜2羊膜双胎)で、vanishing twinとなりました。

Y.
夫婦間人工授精(AIH:IUI(intrauterine insemination with husband’s semen)またはFSP(fallopian tube sperm perfusion 精子卵管内注入))を39名、のべでは49名112周期に行い20名(症例別妊娠率は51.3%、のべの症例別妊娠率40.8%、周期別妊娠率17.9%)が妊娠。(表1)

 原因不明不妊の場合、AIHの周期ごと妊娠率は自然周期3.8%、クロミッド周期8.3%、卵巣刺激注射周期17.1%とのデータがありますので、当院でもAIHに対して、原則クロミッドもしくは卵巣刺激注射を併用していますが、平成30年は、性機能障害の方1名に自然周期AIHが2周期で1名、排卵誘発剤経口投与AIHが19名32周期で4名(症例別妊娠率21.1%、周期別妊娠率12.5%)卵巣刺激注射AIHが29名78周期で15名(症例別妊娠率51.7%、周期別妊娠率19.2%)が妊娠に至りました。
なお、自然周期AIHと排卵誘発剤経口投与AIHでは双胎妊娠はありませんでしたが、卵巣刺激注射AIHでは15名中2例が双胎妊娠(多胎妊娠率13.3%でした)。


Z.流産は102名中23名(流産率22.5%)(表1)
 妊娠された102名のうち23名(流産率22.5%)が流産に終わりましたが、異所性妊娠(子宮外妊娠)は0でした。
治療法別では、タイミング療法では39名中11名(流産率28.2%)、排卵誘発剤等経口投与で36名中6名(流産率16.7%)、卵巣刺激注射で26名中6名(流産率23.1%)が流産に終わりました。またIUI妊娠20名中2名(流産率10.0%)が流産に終わりましたが、自然周期では1名中0名、経口排卵誘発剤は4名中0名、卵巣刺激注射では15名中2名(13.3%)が流産となりました。

[.卵管疎通性検査後、半年以内に102名中41名(妊娠率40.2%)が妊娠。
 通気・通水テストや子宮卵管造影検査(HSG)を29年7月から30年12月までに127名に行いましたが、両側卵管閉鎖4名、男性因子2名、早期卵巣不全2名、治療周期が2周期未満で以後の経過が判らない17名の計25名を除いた102名中41名(40.2%)が半年以内に妊娠し、しかも検査同月または翌月に15名(36.6%)が妊娠に至りましたので、一般不妊治療における卵管疎通性検査の重要性が今年も再確認されました。



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