Yoshimoto Women’s Health Clinic
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平成23年度不妊統計
★★ 2011/1〜2012/12 当院の不妊治療成績 ★★


不妊治療を、この1年間に189名に行い、106名(56.1%)が妊娠に至りました。(図1)
平成232年1月から平成23年12月末までの1年間に妊娠を希望して当院に来院された方は304名。
治療が1周期のみの44名、不妊相談(カウンセリング)のみの16名を含む治療周期が3周期未満で、経過の判らない方94名を除いた210名を解析対象としました。
210名から男性因子の13名(内訳は無精子症または精子数が500万/ml未満の高度乏精子症6名、運動率が10%未満の精子無力症6名、EDが1名)、早期卵巣不全(早発閉経)の3名、両側卵管閉鎖5名の計21名を除いた189名のうち、妊娠に至った方は106名(妊娠率56.1%)でした。
高度生殖補助医療である体外受精・胚移植を除くと、一般不妊治療では186名中106名(57.0%)が妊娠に至りました。

開院以来9年10ヶ月で、のべ859名が妊娠に至っています。(図1)
平成14年3月に開院以来、平成23年12月までの9年10ヶ月で、妊娠した方は、
平成14年度50名、15年度57名、16年度79名、17年度101名、18年度80名に、
平成19年4月から12月末までの70名(平成19年1年間では89名)の計437名に
平成20年の118名と21年の92名、22年の106名、23年の106名を加えて、のべ859名となりました。




治療法別の妊娠は、妊娠に至った106名中、タイミング療法で38名(35.8%)、排卵誘発剤等投与で68名(64.2%)でしたが、排卵誘発剤では経口投与が47名(44.3%)、卵巣刺激
注射が21名(19.8%)、体外受精胚移植が0名でした。(図2)。

治療法別妊娠率はタイミング療法104名中38名(36.5%)、排卵誘発剤等経口投与は107名中47名(43.9%)、卵巣刺激注射は38名中21名(55.3%)、体外受精胚移植は3名中0名でした。


 表1
治療法 症例 妊娠 妊娠率 流産 流産率 双胎
タイミング 104 38 36.5 8 21.1 0
排卵誘発剤(経口) 107 47 43.9 13 27.7 0
hMG or FSH 38 21 55.3 3 14.3 3
(双胎2 品胎1)
 小計 189  106 57.0  24  20.6  3
体外受精 新鮮胚 1 0 0 0 0 0
融解胚
3 0 0 0 0 0
全計 189 106 56.1 24 20.6 3(2.8%)
AIH 症例別  25 13 52.0 2 15.4 2(15.0%)
周期別 56 13 23.2 2
経口排卵誘発剤             
症例別 13 2 15.4 0    
周期別 23 2  8.7      
hMG or FSH             
症例別 19  11  57.9  2 18.32   2
(双胎1 
品胎1)
周期別 33  11  33.3  2
              品胎:一度に三児を妊娠すること。 


タイミング療法だけで104名中38名(妊娠率36.5%)が妊娠。(表1)
タイミング指導のみや超音波検査による卵胞径、子宮内膜厚の測定、子宮頚管粘液性状の
確認、尿のLH検査等によるタイミング療法のみで104名中38名(妊娠率36.5%)が妊娠に至りました。

排卵誘発剤等経口投与で107名中47名(妊娠率43.9%)が妊娠。(表1)
排卵障害や黄体機能不全の方、タイミング゙療法のみでは妊娠に至らなかった方々に対し、
経口の排卵誘発剤であるクロミフェン(商品名クロミッド゙)やシクロフェニール(同セキソビッド゙)、高プロラクチン血症に対しその治療薬であるカベルゴリン(同カバサール)、また多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)に対して、
インスリン抵抗性改善薬であるメトフォルミン(同グリコラン)等が投与され、107名中47名(妊娠率43.9%)が妊娠しました。

卵巣刺激注射で38名中21名(55.3%)が妊娠。(表1)。
排卵誘発剤等経口投与でも排卵に至らなかったり、妊娠に至らなかった方々に、hMGやFSHなどの卵巣刺激注射が38名に行なわれ、21名(妊娠率55.3%)が妊娠に至りました。

体外受精胚移植は3名に胚移植を6回行いましたが妊娠には至りませんでした。

X.多胎妊娠は3名のみ。 (表1)
排卵誘発療法の副作用ともいえる多胎妊娠は3名(106名中3名2.8%)で品胎1名、双胎2名でした。
治療法別では、すべてが卵巣刺激注射(21名中3名14.3%)によるものでした。

Y..夫婦間人工授精(AIH)を25名56周期に行い、13名が妊娠。
(症例別妊娠率52.0%、周期別妊娠率23.2%)(表1)

タイミング療法や排卵誘発療法に併せて、IUI(intrauterine insemination 子宮内人工授精) やFSP(fallopian tube sperm perfusion 卵管内精子注入) などのAIH(artificial insemination with husband’s semen 夫婦間人工授精)を25名56周期に行い、13名(症例別妊娠率52.0%、周期別妊娠率は23.2%)が妊娠に至っています。

Z.卵巣刺激注射+AIHにて19名中11名(57.9%)が妊娠
排卵誘発剤等経口投与+AIHは13名23周期に行われ、2名(症例別妊娠率15.4%、周期別妊娠率8.7%)しか妊娠に至りませんでしたが、一般不妊治療で最も上のレベルである、卵巣刺激注射+AIHは、19名33周期に行い、11名(症例別妊娠率57.9%、周期別33.3%)が妊娠に至っています。なお、11名中2名が多胎(多胎率18.2% 1名が品胎、1名が
双胎)でした。

[.流産は106名中24名(流産率22.6%)(表1)
妊娠された106名のうち24名(流産率22.6%)が流産に終わりました。また子宮外妊娠も1名(0.9%)にありました。
治療法別では、タイミング療法では38名中8名(流産率21.1%)、排卵誘発剤等経口投与で47名中13名(流産率27.7%内1名は子宮外妊娠)、卵巣刺激注射で21名中3名(流産率14.3%)が流産となりました。
またAIH妊娠13名中2名(流産率15.4%)が流産に終わりましたが、経口排卵誘発剤+AIH2名では流産はなく、卵巣刺激注射+AIH11名中2名(18.2%)が流産となりました。

\.卵管疎通性検査後、半年以内に87名中36名(妊娠率41.4%)が妊娠。
通気テストや子宮卵管造影検査(HSG)などの卵管疎通性検査を22年7月から23年12月までに通気テストのみ88名、HSGのみ19名、両者とも施行3名の計110名に行いましたが、両側卵管閉鎖4名、男性因子3名、検査後3周期以内で経過の判らない16名の計23名を除いた87名で、検査後半年以内に36名(41.4%)が妊娠に至りましたので、一般不妊治療における卵管疎通性検査の重要性が再認識されました。
 なお、通気テスト後半年以内の妊娠は72名中24名(33.3%)、HSGでは18名中12名(66.7%)となっています。

].体外受精・胚移植を3名に6周期に行いましたが妊娠には至りませんでした。
一般不妊治療で妊娠に至らなかったり、両側卵管閉鎖の方々3名に、体外受精・胚移植(IVF-ET)を6周期(新鮮胚移植1周期、凍結融解胚移植5周期)行いましたが妊娠には至りませんでした。




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