Yoshimoto Women’s Health Clinic
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★★ 2003/4〜2004/3 当院の不妊治療成績 ★★

特集:『なぜ、一般不妊治療でなかなか妊娠しないのか?』

平成15年度不妊統計


 
平成15年4月から平成16年3月末までの妊娠希望来院者数193人中、
治療が3周期未満の64人を除129人が統計対象者。
(無精子症2人、両側卵管閉鎖3人を含む)
124人中57人(46.0%)妊娠成立
 
治療法 症例 妊娠 妊娠率 流産 流産率 双胎 双胎率
タイミング 87 32 36.8 3 9.4 0 0
排卵誘発剤(経口) 66 22 33.3 8 36.4 0 0
卵巣刺激注射 9 3 33.3 1 33.3 0 0
AIH 20 9 45.0 3 33.3 0 0
全体 124 57 46.0 11 19.3 0 0
※1:排卵誘発療法の副作用でもある双胎妊娠は、本年は幸い「0」でした

 治療法別に見ると、超音波検査による卵胞径や子宮内膜厚の測定、子宮頚管粘液の確認、尿のLH検査等によるタイミング療法のみだけでも87名中32名(36.8%)が妊娠にいたりました。

 排卵障害や黄体機能不全、さらにはタイミング療法だけでは妊娠しなかった患者さんに対し、経口の排卵誘発剤であるクロミッドやセキソビッドが66名に投与され22名(33.3%)が妊娠、さらにHMGなどの卵巣刺激注射も9名に行われ3名(33.3%)が妊娠にいたりました。(※1)

 上記治療に併用して、IUI(intrauterine insemination)やFSP(fallopian tube sperm perfusion)などのAIH(夫婦間人工授精)が20名に施行され9名が妊娠(45.0%)しています。

 一方、通気テストや子宮卵管造影検査(HSG)での卵管通過性確認後3ヶ月以内に10人の妊娠が見られていますので、一般不妊治療での卵管疎通性確認の重要性が再認識されました。

ただし、妊娠された57名中11名(19.3%)は残念ながら流産に終わっています。

 1年目で妊娠にいたらなかった、(流産に終わられた方々)についての成績


 始めに、平成14年3月開院後、平成15年3月末までの解析対象患者は83名で、53名(妊娠率63.9%)が妊娠にいたりましたが、内11名(20.8%)が流産に終わっています。

 次に、平成15年4月から平成16年3月末までの1年間、前年度に妊娠にいたらなかったり(30名)、流産に終わった(11名)患者さんの計41名のうち、胞状奇胎の経過観察のために治療を中断した1名を含め、転居等のため13名の方に継続治療ができませんでしたが、28名の方々には引き続き治療を行い、その中から11名(39.3%)が妊娠にいたっています。
 したがって、開院以来2年間に治療させていただいた71名中57名(80.3%)が妊娠されました。内9名(15.8%)が流産となり、48名(67.6%)の方が妊娠継続・分娩となっています。

 前年度から引き続き治療させていただいた28名中11名が妊娠されていますので、今年度から治療を開始された方々のみでの妊娠は96名中46名(47.9%)でした。

 一般不妊治療を続けた場合、半年以内に19%、1年以内に30%、1年半以内に36%が妊娠し、2年以内の累積妊娠率は43%との報告があります。当院での80.3%という成績は良好に思えますが、71名中14名(19.7%)は一度も妊娠にはいたっておりませんし、継続妊娠、分娩が48名ということは、現在も約1/3に相当する23名(32.4%)の方は生児を獲得されていないことになります。


『なぜ、一般不妊治療でなかなか妊娠しないのか?』
 
 不妊原因は単一の原因ではなく、大きく分けても10あまりの原因が考えられ、不妊はそれらの中の一つあるいは複数が関与する疾患です。したがって、不妊症の治療は原因によって異なります。例えば、腹痛の場合でも、虫垂炎、胃潰瘍あるいは胆石など様々な原因があり、原因によって治療法が異なるのと同じです。

 しかし、個々の不妊原因を適切に診断する事は容易ではありません。不妊原因として複数の因子が関与していることが多く、その中のいくつかを是正したとしても全てが正常になるとは言い切れません。また、従来の治療法では、妊娠成立の中で医師が関わる事ができる部分は限られ、受精や胚の発育、胚の卵管への移送など治療できない部分もあります。

 そこで、一般不妊治療で妊娠できない場合、再度、原因の検索や治療法の見直しは当然の事ですが、体外受精・胚移植や配偶子卵管内移植(GIFT)などの高度生殖医療(Assisted Reproductive Technology ART、生殖補助医療とも呼ぶ)による治療も必要となります。

 当院でも2年間の治療成績を踏まえて、十二分に検討の上、適応が有ると判断された方には、
平成16年7月から、体外受精・胚移植を開始し、7月末には、1例が妊娠にいたっております。
ご希望の方、興味を持たれた方は、一度ご相談下さい。

※適応で無いと判断された場合、施術をお断りする事もございます。
あらかじめご了承下さい。

吉本婦人科クリニック
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